文化的理解不足という指摘が挙がっているのだが、「単なるゲームのブラックジョークだろ」
との理解で終わっていると本当に理解不足のままでいけない気がする。
Hang Manのゲームに失敗すると完成するHanged Manはタロットカードにおける
「修行」とか「試練」を意味するカードに相当するもので、つまり、
このゲームは答えを完成させられないと「お前は特訓だ!」となるものだ。
吊られるという行為も死を意味しているわけではない。Stick Manによるイラストでは
細かい表現が無理なので首吊りに見えるかもしれないが、タロットのHanged Manでは
足を縛られ逆さ吊りになっているものが多い。タロットで死を意味するのはDeathだし、
首吊りならHanged ManではなくHanged Bodyになるはずである。なので、ゲーム名の
日本語訳としては「絞首刑」は明らかに不適切で、「つるしあげ」あたりが妥当なところ。
(むしろ今回の批判としては「いじめを連想させる」というのはありかもしれない。)
本来こういうのは授業の際に生徒が直接先生に質問して、そういった説明が返ってくると
良いのだろうが、向こうの文化圏でも同じような批判が出ているくらいなので、
おそらく常識というよりは雑学の範疇なのだろう。安月給しか出せていない
初等教育の英語教師にその辺の知識を期待するのは残念ながら無理のようだ。
今回の件の感想としては、由来を知らないまま音感だけで意味を想像して
勝手に差別語だと決めつけてくる言葉狩りに近い匂いがして危険だと思う。